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御料車-第1号(初代)
日本初の御召列車運転から4年後、当時の神戸工場においてイギリス人技師の監督の下に製作された最初の御料車で、明治10年の京都〜神戸間開業式に行幸される明治天皇の御召列車として初運用。
総絹張りの車内は、中央に玉座室(御座所)、両端に出入り口のある侍従室を配し、大小便器を備えた御厠(トイレ)も設けられています。
今でこそ小柄に見えるこの車両も当時の一般営業用車に比べれば他を逸して大きく、英国風の色合いと、和風文化の紋・彫刻が随所に施され、相当に人目を惹く車両であったことは容易に想像ができます。

鉄道博物館に展示されている御料車 (右図:室内開戸に描かれた左近の桜-花鳥の図)

妻面の装飾(菊と桐の唐草紋)

螺旋連結器
用途 : 明治天皇御乗用
製造年 : 明治9年 製造所 : 神戸工場
形式 : 木製2軸車 台車 : 固定2軸
外寸(mm) : 7340×2160×3330 自重 : 7.52t
特記: ブレーキ装置なし、板バネの強弱加減装置を装備。
大正2年廃車
昭和33年鉄道記念物に指定
現在:鉄道博物館に展示・保管